こんにちは、ありすけ(@arisukeblog)です!
証券コード:6037のファーストロジック社について個別銘柄分析をしてみました。
投資家の皆様のご参考になれば幸いです。
※注意※
当ブログに掲載されているコメントはあくまで個人的見解に基づくものであり、特定銘柄への投資を推奨するものではありません。
また当ブログに書かれている事は100%正確であるとは限りません。本情報はあくまで参考程度と捉えてください。
投資の判断材料にする際はご自身の責任となります。
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基本データ
市場:東証1部
時価総額:約88億円
株価:745円(2021/7/15終値)
指数採用銘柄:TOPIX
東証33業種:サービス業
配当:10円(2021/7予想)
配当利回り:1.34 % (2021/7予想)
PER:15.04
PBR:2.3
PSR:5.35
配当は過去に2016/7に5円の実績があり、2021年の配当は5年ぶりです。
これからも継続して配当を出してもらえると株価にいい影響がありそうです。
ビジネスモデル
企業URL:https://www.firstlogic.co.jp/
不動産投資情報会社。
収入源は不動産会社等からの掲載物件数に応じた掲載料や広告掲載料などが柱。
投資用不動産に特化した情報サイト「楽待」(らくまち)を運営している。
YouTubeチャンネルも運営している。➡ 不動産投資の楽待 [RAKUMACHI]
Youtubeの動画は不動産投資のノウハウが詰まっており、不動産投資家にとって有用なコンテンツが豊富です。
不動産投資の知識を身に付けるのにうってつけであり、不動産投資家は必見の内容となっています。
これほど不動産投資家目線に立った会社は今まで無かったのではないでしょうか。
また、Youtubeチャンネルの会員数も24万人と成功を収めています。
株主
2021/1(上位5位まで)
株主名 | 持ち株数(万株) | 持ち株比率(%) |
坂口直大 | 752 | 63.5 |
自社(自社株口) | 62 | 5.2 |
日本カストディ信託口 | 37 | 3.1 |
ノーザン・トラスト(AVFC)ノントリーティー | 37 | 3.1 |
ゴールドマン・サックス(レギュラー)アカウント | 33 | 2.7 |
株価がダイレクトに資産に影響するので、強力な推進力に期待です。
社長経歴
現在の社長は、坂口直大さん。
ファーストロジックの創業社長。
システムエンジニアとして働く傍らで不動産投資に興味を持ち、
持ち前のIT技術で投資家と不動産会社をマッチングするサイトを設立し、ファーストロジック社を創業。
元システムエンジニアということで技術を駆使して良いサービスを作ってほしいですね。
業績
直近は2021/6/14発表の第3四半期。
売上高は 12.8億円(対前年同期+0.9%)
経常利益は 641百万(対前年同期-1.2%)
売上高営業利益率は51.89% (2020/7)
通期業績推移
営業利益率が高いので、得た利益を積極的に次の投資に回せる状況だと思われます。
財務
自己資本比率は94.2%で、現金預金は33億円。
有利子負債は無く、無借金経営を実現しています。
フリーキャッシュフローは常にプラスなので、特に問題はなさそうです。
自社株買いについて
ファーストロジック社は自社株買いを定期的に行っています。
期間 | 取得しうる株式の総数 | 株式の取得価額の総額 |
2017 年7月 15 日から2017 年 12 月 31 日まで | 50,000 株(上限) | 100,000 千円(上限) |
2019年6月 17 日から2019年 11 月 29 日まで | 200,000 株(上限) | 100,000 千円(上限) |
2019 年9月 17 日から 2020 年1月 31 日まで | 200,000 株 (上限) | 100,000 千円(上限) |
2020 年8月 24 日から 2020 年 11 月 30 日まで | 200,000 株 (上限) | 100,000 千円(上限) |
2020 年 12 月 15 日から 2021 年6月 30 日まで | 400,000 株(上限) | 200,000 千円(上限) |
他社彼我
同業他社と株に関する指標を比較してみます。
比較対象としては、ファーストロジック社と同じように不動産投資家向けに不動産情報を提供するプラットフォームを持つ会社を選びました。
社名 | ファーストロジック | ツクルバ | SREH | GA technologies |
証券コード | 6037 | 2978 | 2980 | 3491 |
業種名 | サービス業 | 不動産業 | 不動産業 | 不動産業 |
サービス名 | 楽待 | cowcamo | おうちダイレクト | リノシー |
時価総額(億円) | 88 | 96 | 1,107 | 702 |
PER(時価総額÷純利益) | 15.14 | - | 131.1 | 64.9 |
PBR(株価÷1株当たり純資産) | 2.31 | 10.7 | 13.95 | 3.66 |
PSR(時価総額÷年間売上高) | 5.48 | 5.21 | 14.91 | 0.94 |
東証1部上場企業の不動産業の平均PERは15.3なので、不動産業として見ると平均的です。
東証1部上場企業のサービス業の平均PERは35.38なので、サービス業として見ると割安と言えます。
ファーストロジック社はサービス業として登録していますが、どう見るかは投資家次第ってところでしょうか。
転職サイトでの評判
転職サイトにおける評判を見てみます。
ポジティブな意見だと、
- 圧倒的な知名度とシェアで安定感がある
- 明確なビジョンがある
ネガティブな意見だと、
- ワンマン
- やりたいことあはるが人手不足
- 保守的
といったコメントが見受けられました。
社長にはぜひとも強力なリーダーシップを発揮してさらなる成長を目指して欲しいですね。
考察とまとめ
ファーストロジック社の強みは営業利益率50%の優れたビジネスモデルであり、不動産投資のプラットフォームがさらに広がっていけば、業績もアップするとともに、他社の参入障壁として強固なものとなっていくでしょう。
ここをいかに伸ばしていくかが成長のカギであり、Youtubeを利用した動画配信もこのためにあると思います。
コロナショックや老後2千万円問題などで株式投資の機運が高まってきているのでチャンスではないでしょうか。
ただ、すでに業界No.1の地位を確立しているので、これから新たな成長軸を生み出せるかどうかも重要です。財務的には良好な状態なので、新事業を起こしたりM&Aで規模を拡大したりするなど様々な選択肢が選べるのでうまいこと舵を切ってほしいですね。
景気が不況に陥るとマッチング成約数が下がるかもしれませんが、不動産自体が割安になるようなほどの不景気のときは、逆張り志向の投資家が不動産を積極的に買うことが考えられるので、すぐに業績不振となるようなことはないのではと考えます。
また、株価が上がっていくためには個人投資家の人気を集めることも重要なので、配当や自社株買いなど株主還元の施策を今後も続けていくことができるか注目していきたいですね。
以上、お読みいただきありがとうございました。