こんにちは、バドミントンの審判免許3級を持つありすけ(@arisukeblog)です。
先日、審判免許が必要な大会(中学生オープン 団体戦:1複2単)に初めて参加して主審を務めたので、その時思ったことや注意点などをまとめました。
バドミントンの競技規則にのっとり、審判(主審)のやり方を紹介しますが、細かいルールは割愛して審判免許を取得する際に学ばなかった部分、より実践的な内容を中心にご紹介します。
こんな方におすすめ!
- 審判免許(3級)を取得したけど、大会の審判経験が無い方
- スコア記録とコールはできるが、試合の前後で何をしたらいいのか分からない方
- バドミントンの審判を実践的に学びたい方
割とガチな審判のやり方になりますが、大きな大会でなくても(ローカルな試合でも)審判の流れは一緒ですので参考になると思います。
本記事を見て、初めてでも安心して審判に臨むことが出来れば幸いです。
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主審とは何をする人か?
バドミントン競技規則(2018-2019)では以下と定義されています。
第17条 審判員の責務と処置すべき訴え
第2項
主審は、そのマッチ(試合)、コートならびにその周辺の直接関係するものを管理する。主審にはレフェリー(競技委員長)への報告の義務がある。
つまり、試合を取り仕切り、コートや周辺の環境を管理する役割があります。
従って、スコアの記録とコールをするだけではなく、試合がスムーズに進むように選手やコート、及びその周辺にまんべんなく気を配って試合を作っていく存在です。
選手と同等の緊張感をもって真剣に取り組むことが必要
選手は試合のために研鑽を積み、努力をして来ています。そのような選手の試合を管理する役割を持つため、選手と同等の緊張感をもって審判に臨みましょう。
ぶっちゃけかなり疲れると思いますが、レベルの高い試合が見られるのでバドミントンをしている人にとっては球運びや戦略が間近で学べるチャンスとも言えます!
また、初心者が全部を完璧にこなす必要はないので(というか最初は無理)、まずは最低限の仕事ができるように、Youtubeでバドミントンの試合の動画を見て、イメージを作っておくのが良いと思います。
審判に臨む前に準備すること
以下を準備しましょう。
- 審判免許
- 審判規則
- コイントス用のコイン
但し、場合によってこれらは不要です。
もし、上位のレベルの審判免許を取得したい場合は審判記録が必要なので審判免許は必須になります。
また、コイントス用のコインは、ありすけが参加した大会では用意してくれたので問題なかったのと、普通の硬貨でも代用できるのでそれほど気にしなくていいと思います。
服装は以下です。
- (上)ワイシャツ or ゲームシャツ ※ネクタイ不要
- (下)スラックス or スカート & 体育館シューズ
とはいえ、ぶっちゃけ、普段バドミントンしている格好(長袖長ズボン、バドミントンシューズ)で良いと思います。
ありすけが参加した大会の審判の方はほぼその格好をしていました。
また、ズボンの色は ”黒" がいいでしょう。上着は支給されますが、事前に確認しておくといいでしょう。
ちなみに、お昼ご飯は大会運営より支給されると思いますので、これも事前に確認しておきましょう。
主審のお仕事
ブリーフィング
試合の前にレフェリーより競技規則や注意事項の話があります。
そこでは、大会独自のルール(コールのやり方、審判がやること)が説明されるのでしっかり聴きましょう。
事前に、免許取得時に習った事や競技規則を復習しておけば問題ないと思います。
また、主審の割り当ては大会によって異なると思いますが、ありすけの場合は2人1組で指定のコートを専任するという割り当てでした。
メモ
団体戦の場合は、1試合ごとに交代するのではなくまとめて審判した方がやりやすいです。
ブリーフィングが終わったら自由時間になると思いますので、試合会場に出向いて会場の雰囲気に慣れとくのも重要です。
試合前の確認
自分の出番の前に必ずチーム名、選手名を確認しよう
張り出されているスコアボードを確認すれば自分が審判する試合のチーム・選手が分かります。
また、できれば選手の顔まで覚えておきたいですね。
試合がコールされたら移動
支給される<審判セット>を持ってコートへ向かいましょう。
<審判セット>
- スコアシート&鉛筆
- オーダーシート
- ストップウォッチ
- イエロー&レッドカード
- シャトル
- コイン
イエロー&レッドカードは、ほぼ使う機会がないと思います。以下に例を挙げます。
<例>
サーブ側の態勢が整っているのにも関わらず、レシーブ側がなかなか態勢に入らなかった場合は、体力の回復を図っているとしてイエローカードを与える必要があります。
ただ、実際は選手に注意を与えたうえで、それでもプレーを不当に遅らせる行為をする場合に、カードを与えるのが良いと思います。
コートに到着したら
まず、以下のことを確認しましょう。
- 得点係にオーダーシートを見せて得点版の名前が間違っていないか
- ネットの高さは適切か
- コート内に異物が無いか
- 選手が集まっているか
要は試合がきちんとできる環境づくりをしましょうってことです。
もし、選手が集まっていなかったら本部に連絡して再度コールしてもらいましょう。
試合を始める
いよいよ試合を始めます。
ネットを挟んで選手にあいさつをさせますが、その前に手順があります。
- 試合に出場する選手の名前を呼んで、選手を確認する
- 「(チーム or 選手名)対(チーム or 選手名)の試合を始めます」とコールして挨拶する
そして、選手を片側のエンド(コートの片側)に集め、以下を行います。
- 選手のゼッケンが問題なく取り付けられているか確認する
- コイントスを行い、”サーブとレシーブ のどちらか” か ”どちらのエンドを取るか” を選ばせる
- 選手と握手を行う
- 2分間の練習をさせる
なかなか手順が多くて覚えるのが大変ですが、頑張りましょう!
メモ
コイントスはあらかじめ、表と裏のどちらかを選手か自分が決めましょう。その際、”裏” や "表" で決めるのではなく、コイン柄の名前でやると、認識違いが無くなるのでよいです。
また、2分間の練習時間中、スコアシートの必要事項は記入し終えちゃいましょう!
試合が始まったら
ここからは、普段の練習でも馴染みのある内容と思いますので、注意点のみを書きます。
- 11点に達したら必ずインターバルを取る。(最大1分)選手の態勢が整ったらすぐに再開する。
- 選手がシャトルを打ち損じたら 「フォルト!!」とコールする。
- ラインジャッジが明らかに間違っていたらきちんと訂正する。
- 20点以上で競った場合は、先に30点を獲得した選手を勝利とする。
特に、微妙なラインジャッジについては選手が不満を言ってくるところになるので、毅然とした態度で判断を下しましょう。
試合が終わったら
勝者にスコアシートへサインをもらい、握手を交わします。
そして選手全員を集め、
「 (スコア) 対 (スコア) で (チーム or 選手名) の勝ちです。」 と言って締めましょう。
後は、試合中に書ききれなかったスコアシートの必要事項を埋めて、<審判セット>を持って大会運営に持っていきましょう。
初めての方はかなり疲れると思います。ただ、白熱する試合を間近で見られるので楽しめると思います。
最後に
主審も選手と同様に真剣勝負です。
自信が無い方は、経験のある方に教えていただき、自信を持って挑みましょう。
もしかしたら、緊張したりして、そのせいでミスジャッジをするかもしれませんが、それは経験不足によるものなので仕方ないです。
バドミントン大会の試合動画をYoutubeで見たり、本記事の内容を何度も確認したりして、イメトレを駆使して頑張りましょう!
せっかくの休日や休みに、審判をやることになって自分の時間がとれなくなっちゃった!という方へ、審判したご褒美として日当を受け取ることもあるみたいなので、それをモチベに頑張りましょう。
というわけで以上になりますが、参考になれば幸いです。
ありがとうございました。