「赤ちゃんを安全なおもちゃで遊ばせたい」
「海外製のおもちゃは安全なの?」
といった方に向けて、本記事では
- 赤ちゃんや子供にとって"安全なおもちゃ"とは何か?
- 何に気をつければいいのか?
について解説します。
はじめまして、1児のパパのありすけ(@arisukeblog)です。
赤ちゃんと一緒におもちゃで遊んでいると、妻から、
「それってキズついていない?保護しないで大丈夫?」
「誤飲しそうな小さいものを、手の届く範囲に置かないでね。」
などといった注意を受けて、子供の安全について考えるようになりました。
皆さんのご家庭でも、赤ちゃんの身の回りにあるおもちゃについては、
赤ちゃんに万が一のことが無いように常に注意を払っていると思いますが、それは万全でしょうか?
おもちゃの事故として一番多いのは誤飲です。
2020年11月、国民生活センターの「医師からの事故情報受付窓口」(以下、「ドクターメール箱」とします。)に、「マグネットパズルが破損し、内蔵されていた磁石を幼児が複数個誤飲したため磁石が腸管壁を隔ててつながり、手術を要した。」という事故情報が寄せられました。また、2021年10月にも類似のマグネットパズルが破損し、内蔵されていた磁石を2個誤飲したため手術を行ったという事故情報が寄せられました。
このような事故を2度と起こさないように、親としては、
- 安全・安心について配慮されているおもちゃかどうか、きちんと判断できること
- おもちゃの安全な遊ばせ方を知っていること
が求められますよね。
「おもちゃの安全について知識を深めたい!」
といった方は、本記事を参考に、おもちゃの安心・安全について知識を深めていきましょう!
この記事でわかること
- 安全なおもちゃと危険なおもちゃがわかる
- おもちゃで遊ばせるときに気を付けるべきことがわかる
- ネットショッピングで安全なおもちゃを選べるようになる
- 外国製のおもちゃの安全性がわかる
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安全なおもちゃはあらゆるリスクを想定して対策をしている
そもそも安全なおもちゃとは、あらゆるリスクを想定した対策が入っているおもちゃ と言えます。
さらに言うと、万が一そのリスクが発現した場合でも、赤ちゃんや子供にとって致命的にならないおもちゃ でしょう。
あらゆるリスクとは以下の4つ。
おもちゃのリスク
- 誤飲
- ケガ
- 燃える(燃えやすい)
- 有害物質
では、おもちゃの製造者はこれらのリスクに対して、どういった対策をしているのでしょうか?
結論としては、安全基準にのっとり設計をしています。
おもちゃを買ったときに、このようなマークを見たことはないでしょうか?
日本では、おもちゃの安全基準として「ST基準」(STは"Safety Toy"の略)を設けており、基準に合格した証として「STマーク」をおもちゃに付けています。
我が国で販売されるおもちゃの安全性を高めるために、玩具業界は、昭和46年(1971年)に、玩具安全基準(ST基準)を策定し、玩具安全マーク(STマーク)制度を創設しました。
ST基準は、玩具の安全基準で、機械的安全性、可燃安全性、化学的安全性からなっています。STマークは、第三者検査機関によるST基準適合検査に合格したおもちゃに付けることができるマークです。
STマークの付いている玩具は、「安全面について注意深く作られたおもちゃ」と業界が推奨するものです。
安全なおもちゃを選ぶ基準はSTマークがあること
結論として、安全なおもちゃ選びをするために 「STマーク」が付いているかどうか? が重要な確認ポイントになります。
もしも「STマーク」が無い商品を見かけたら、
- ST基準と同等の基準をクリアしている商品なのか?
- 小さな部品が無いか?
- 有害物質(※)が使われていない製品とうたわれているか?
などを確認したほうが良いでしょう。
ただ、判断が難しい部分もあるので、買ってから後悔しないようにネットで事前に調べることが重要です。
(※)有害物質・・・鉛などの重金属、塩化ビニル樹脂に使われるフタル酸 など
さらに詳しく
「STマークが本物かどうか心配」
「STマーク番号の詳細を調べたい」
といった方は、以下のサイトにてSTマーク番号に紐づく商品名と会社名、そして検査合格日が確認できますので活用しましょう。
安全なおもちゃかどうかはリコール情報を確認しよう
安全なおもちゃは前述のとおり、「STマーク」が付いているかどうかで分かります。
では安全でない危険なおもちゃはどうやって見分ければ良いでしょうか?
1つの基準としては リコールされているかどうか? です。
リコール情報の確認方法
リコールとは、安全上問題がある製品について、事業者が回収や修理を行うことを指します。
おもちゃのリコール情報は、経済産業省のページから確認できます。
リコール情報に載っているおもちゃは回収・修理・返金の対象になっていますので、
持っているおもちゃがリコール対象なのかどうか、一度確認してみてはいかがでしょうか?
また、どんなおもちゃがどういった理由でリコールされているかが分かるので、おもちゃの安全性について詳しくなれます。
安全なおもちゃであるかどうかを見極めるポイント
そのほかに、安全なおもちゃを見分けるために気を付けることをリストアップします。
- 誤飲しない大きさであること(一般的に直径4cm以上)
- 落っことしてもケガをしない程度に軽いこと
- 安全な塗料が使われていること
- 有害な素材で作られていないこと
- するどいでっぱりがないこと(角が丸いこと)
- 絡みつきそうなヒモが無いこと
- 手を入れたら抜けなくなるような穴がないこと
- 圧力がかかったり曲げたりしたら、バネのように強く反発しないこと
- 子供の力で壊れないこと
どれも「そうだよね」と分かるものばかりだと思います。
こういったことを常に意識してられないよ!といった方は、「STマーク」だけを気にするだけでもOKです。
また、安全をアピールするために ”無塗装” や "角が丸い" といった表示しているおもちゃもあるので、おもちゃを選ぶ時に参考にしてみてはいかがでしょうか?
過去にリコールされているおもちゃと同じ種類のおもちゃに注意する
過去にリコールされたおもちゃや事故を起こしたことのあるおもちゃの特徴から、特に扱いに注意すべきおもちゃをリストアップします。
- 小さい磁石が使用されているもの
- ボタン電池が使われているおもちゃ
- 水を吸ったら大きくなるおもちゃ
リストアップしたおもちゃがすべてダメという話では無いですが、
安全性について考慮するのが面倒だったり、子供が安全に遊べるかどうか管理しきれなかったり、という場合は、避けるのが無難でしょう。
参考①:「磁石」や「吸水樹脂ボール」の誤飲に注意! - 飲み込んだ後、開腹手術を要する事故が発生 - | 消費者庁
参考②:ボタン電池や医薬品、タバコなど 子供の誤飲事故にご注意を! | 暮らしに役立つ情報 | 政府広報オンライン
おもちゃで遊ばせるときは遊び方や周りの環境によってリスクがある
これでまでの話から、
「STマーク」が付いているおもちゃなら勝手に遊ばせて大丈夫!
と思いますよね?
ただ、遊び方や周りの環境によってはリスクが伴うことがありますので、注意したいポイントをリストアップします。
- 大きい子が遊ぶおもちゃは小さい部品が含まれている場合があるため、兄弟がいる場合はそういったおもちゃを小さい子に与えないように注意(しつけ)する
- 「対象年齢」に合ったおもちゃで遊ばせる
- 亀裂が入っていたり壊れかけていたりするおもちゃで遊ばせない
赤ちゃんや子供が安心して遊べる環境を作るのが大人の役割です。
参考③:Vol.421 兄や姉の持ち物を乳児が誤飲する事故に注意! | 消費者庁
ネットショッピングでは購入前に安全かどうか調査しよう
ネットショッピングでは商品を直接見ることができないため、購入ボタンをクリックする前に、以下について調べましょう。
- その商品について安全かどうか?
- 販売元が信用できるか?
- 模造品でないか?著作権・特許を侵害していないか?
また、購入者レビューを確認し、安全性についてのコメントが無いか確認するのも手です。
ちなみに、模造品については韓国製マグフォーマーの模造品や類似品が有名ですね。
模造品や類似品は安いから購入しやすいですが、安全性について配慮されていないことが多いため要注意です。
海外製のおもちゃにもマーク制度がある
日本に「STマーク」があるように、海外にもおもちゃの安全に対するマーク制度があります。
欧州の安全基準
CEマーク制度(Conformite Europeenne[欧州統一安全基準])
欧州では、製造物に対して、EU加盟国で取り決められた規定に適合した商品であることを示すCEマーク制度があります。このCEマークの認定は、公認機関の認定を受ける場合と、要求事項を満たしていることを製造者自身が認証する自己認証があります。玩具に関しては、対象年齢や使用目的など、玩具の安全性について具体的な検査事項を定めた「EN71(ENはEuropian Norm=欧州基準)」という規定を定めています。実際、CEマーク制度は、厳しい社会的モラルに裏付けられているため、信頼度の高い制度といわれています。
例えば、有名なおもちゃのRODYは、CEマークを取得しています。
おもちゃを自作する際に気を付けることは安全かどうか
以上のことから、自作するおもちゃについて注意すべきポイントをリストアップします。
- 小さな部品が簡単にとれないようにする。もしくは、そもそも小さい部品を使わない。
- 加工によってバリがでたりギザギザしたりする場合はケガを防ぐために保護する。
- 口に入れられたり、なめられても害が無い素材で作る。
ありすけは赤ちゃんのためにぽっとん落としを自作しましたが、加工によるバリをどうやって保護するのか悩みました。
もっと詳しく知りたい方に
おもちゃの安全性や法規についてもっと詳しく知れるサイトをご紹介します。
まとめ
本記事では、赤ちゃんや子供が安全に遊べるおもちゃの選び方を紹介しました。
おもちゃはとっても楽しいものですが、そもそも安全あることが重要ですよね。
子供の未来のために親として気を付けていきたいところです。
これからも、子供と楽しいおもちゃ生活を送りましょう!
以上、お読みいただきありがとうございました。